「速記を学びたいけど、教室に通う時間もお金もない」「YouTubeだけで本当に習得できるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?結論から言えば、動画学習だけでも速記の基礎〜中級レベルまでは十分に習得可能です。この記事では、初心者が今すぐ始められるおすすめYouTubeチャンネル7選と、30日間で基礎を固める具体的なロードマップを徹底解説します。学習方法・必要な期間・無料ツールまでまとめて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
速記の動画学習で到達できるレベルと習得期間【結論】

まず最初に、動画学習でどこまで到達できるのかを明確にしておきましょう。
結論として、無料動画だけでも速記技能検定3〜4級レベル(事務・議事録用途)までは独学で到達できます。
ただし、プロの速記士(検定1〜2級)を目指す場合は、有料講座や専門学校との併用が現実的です。
動画学習だけで到達できるレベルと限界
動画学習で目指せるレベルとその特徴を整理します。
- 入門〜6級レベル:基本符号50音を覚えて短い単語を書ける。動画学習のみで到達可能。合格率は約85%と取り組みやすい。
- 5〜4級レベル:単語・短文を毎分100〜150字程度で書ける。動画+自主練習で到達可能。
- 3級レベル:議事録や会議メモなど事務用途で使えるレベル。毎分約200字。動画学習+反復練習で到達可能だが、添削サポートがあると効率的。
- 2〜1級レベル:プロレベル(毎分300字以上)。合格率は1級で約15%。有料講座・専門指導が必要。
動画学習の最大の限界は「書き癖の修正がしにくい」点です。
符号の角度や筆圧といった細かいポイントは、動画だけでは自己チェックが難しく、上達が伸び悩む原因になることがあります。
とはいえ、初級〜中級を目標にする場合は、YouTube動画を中心とした独学で十分に対応できます。
習得までの期間・学習時間の目安【レベル別】
学習時間の目安をレベル別にまとめました。毎日1時間学習した場合の期間の目安です。
| レベル | 目標 | 学習期間の目安 | 総学習時間 |
|---|---|---|---|
| 入門〜6級 | 基本符号を書ける | 1〜2ヶ月 | 約30〜60時間 |
| 5〜4級 | 短文を書ける | 3〜6ヶ月 | 約90〜180時間 |
| 3級 | 事務・議事録で使える | 6ヶ月〜1年 | 約180〜360時間 |
| 2〜1級 | プロ・報道用途 | 1〜3年以上 | 500時間超 |
※独学の場合、指導を受ける場合と比較して1.5〜2倍の時間がかかることが多いです。
1日10分でも継続することが大切で、30日間で基礎符号をひととおりマスターすることが最初の目標として適切です。
速記の種類と特徴|動画学習に向いている方式の選び方

速記にはいくつかの「方式」があり、どれを選ぶかによって学習のしやすさや用途が変わります。
日本で使われている主な速記方式には、早稲田式・中根式・V式の3つがあり、それぞれに特徴があります。
初心者がまず悩むのが「どの方式を選べばいいか」という点ですが、動画教材の充実度で選ぶことが最もおすすめです。
主要3方式の比較(早稲田式・中根式・V式)
3つの主要方式を比較した表を確認してみましょう。
| 方式名 | 特徴 | 難易度 | 動画教材 | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| 早稲田式 | 音節を線の長短・角度で表す。国内最多の使用者数。 | 中 | ◎ 非常に豊富 | 議会・報道・個人 |
| 中根式 | 曲線を多く使い、読み書きのバランスが良い。初心者向きとされる。 | 易〜中 | △ やや少ない | 事務・個人 |
| V式 | V字型の符号が基本。教本が独学向けに作られており充実している。 | 易〜中 | ○ 一定数あり | 事務・個人 |
公益社団法人日本速記協会によると、国内で広く使われている代表的な方式として早稲田式・中根式・V式が挙げられています。
早稲田式は使用者・学習者数ともに最多で、YouTube上の教材も最も充実しています。
中根式は曲線を多く使うため、独特の美しさがある一方、動画教材はやや少なめです。
V式は創案者が独学者向けに作成した教本が存在し、練習問題や検定対策まで網羅されているのが強みです。
初心者が動画で学ぶならどの方式がおすすめ?
動画学習を前提に選ぶなら、早稲田式が最もおすすめです。
理由は3つあります。
- YouTubeの教材が最も豊富:「ステ吉 / 早稲田式速記」など、体系的に学べるチャンネルが複数存在する。
- 学習コミュニティが大きい:SNSや速記サークルでの情報交換がしやすく、独学でも孤立しにくい。
- 検定試験に対応:速記技能検定(日本速記協会主催)と連動した学習資料が多い。
V式は独学教材の完成度が高く、動画は少なめながらも書籍と組み合わせた独学に向いています。
中根式は動画が少ないため、動画学習を主体にする場合は他の方式と比べると情報収集が難しい面があります。
速記を動画で学ぶメリット5つとデメリット3つ

動画で速記を学ぶことには、教室通いとは異なるメリットとデメリットがあります。
始める前にメリットとデメリットをしっかり把握しておくことで、自分に合った学習設計ができます。
動画学習のメリット【独学でも習得しやすい理由】
- 費用がほぼ0円:YouTubeを中心とした無料動画のみで学習できるため、初期費用をほぼかけずに始められます。速記教室の月謝は一般的に月5,000〜15,000円程度かかりますが、動画学習なら通信費のみです。
- 時間と場所を選ばない:通勤中・昼休み・就寝前など、スキマ時間に学習できます。スマホ1台あれば場所を選びません。
- 何度でも繰り返し見られる:符号の書き方や手の動きを何度でも一時停止・巻き戻しして確認できるのは、動画ならではの強みです。
- 自分のペースで進められる:教室では授業の進度に合わせる必要がありますが、動画学習は理解できるまで同じ内容を繰り返せます。
- 実際の書き手の手元が見られる:手書きの動きをリアルタイムで確認できるため、符号のストロークや速度感が掴みやすいです。
動画学習のデメリットと克服法
- デメリット①:フィードバックが得られない自分の書いた符号が正しいかどうかを客観的に判定してもらえません。克服法:動画の手本と自分の書いたものを並べて比較する「セルフ添削」を習慣化しましょう。
- デメリット②:カリキュラムが不明確になりやすい複数の動画を自己判断でつなぎ合わせるため、学習の抜けや偏りが生じます。克服法:この記事で紹介する30日間ロードマップのような体系的な計画を用意してから動画を選ぶことで解決できます。
- デメリット③:モチベーション維持が難しい一人で学習するため、進捗が見えにくく挫折しやすい傾向があります。克服法:学習記録アプリで毎日の学習時間を記録し、SNSで速記学習者コミュニティに参加してモチベーションを維持しましょう。
動画学習が向いている人・向いていない人チェックリスト
【動画学習が向いている人】
- ✅ 自分のペースで学習したい
- ✅ まず費用をかけずに試してみたい
- ✅ 通勤・スキマ時間を活用したい
- ✅ 個人利用・メモ効率化が目的
- ✅ デジタルツールの操作に慣れている
【動画学習が向いていない人】
- ❌ プロとして速記士資格(1〜2級)を目指している
- ❌ 短期間で急速に上達したい
- ❌ 添削・フィードバックがないと不安な人
- ❌ 独学でモチベーションを保てない人
3つ以上チェックが入った方でも、まずは動画学習で試してみることをおすすめします。
向き不向きよりも「継続できるかどうか」が最終的な習得の鍵になります。
速記の動画学習におすすめのYouTubeチャンネル・動画7選

ここでは、実際に速記学習に役立つYouTubeチャンネルと動画を厳選して7つ紹介します。
初心者向け・基礎固め向け・実践練習向けの3段階に分けているので、自分のレベルに合ったものから始めてください。
完全初心者向け|基本符号を覚える動画3選
① ステ吉 / 早稲田式速記 ―「琴葉姉妹の早稲田式速記講座」シリーズ
チャンネルURL:ステ吉 / 早稲田式速記
早稲田大学邦文速記研究会OBのステ吉氏が運営する、国内最大級の速記学習チャンネルです。
キャラクター「琴葉姉妹」を使ったアニメーション動画で、速記の基本概念から符号の書き方まで丁寧に解説しています。
「速記ってなに?」から始まるシリーズ構成になっているため、完全ゼロから体系的に学べる最良の入門教材です。
日本速記協会の公式サイトでも紹介されている信頼性の高いチャンネルです。
② 衆議院事務局チャンネル ―「あなたも使える衆議院式速記符号」シリーズ
チャンネルURL:衆議院事務局チャンネル
衆議院速記者養成所の最後の卒業生が学んだ衆議院式速記符号を紹介する、公式機関が作成した動画シリーズです。
第1回「速記ってなに?」から第2回「基礎符号(50音)」と段階的に進む構成で、公的機関ならではの正確さと分かりやすさが特徴です。
衆議院式は早稲田式と異なる方式ですが、速記符号の概念や書き方の基本を理解するための補助教材として非常に優れています。
③ ステ吉 ―「速記者のプロ技!早稲田式速記の解説」(40分解説動画)
動画URL:【速記者のプロ技】40分で多分わからない早稲田式速記の解説
タイトルは少しユーモアがありますが、約40分で早稲田式速記の全体像をつかめるまとめ動画です。
「どんな記号があるのか」「どういう仕組みで書くのか」を一気に把握できるため、学習開始前のオリエンテーションとして最適です。
長い動画ですが、倍速再生で視聴すると効率よく全体像が掴めます。
基礎固め向け|単語・短文を書く練習動画2選
④ ステ吉 ―「早稲田式速記 文章で使えそうな単語 書き順」シリーズ
動画URL:【早稲田式速記】文章で使えそうな単語 書き順part1
基本符号をある程度覚えた後の「単語を書く練習」に特化したシリーズです。
実際に日常や仕事で使いそうな単語を速記で書く手元動画で、書き順・符号のつなぎ方・スムーズな書き方が視覚的に学べます。
動画を止めながら自分でも書き、後で手本と照らし合わせる「シャドーイング学習」に使うと効果的です。
⑤ 速記符号の動き ―「速記技能検定6級・5級」練習動画
チャンネルURL:速記符号の動き
速記の共練会(合同練習会)の様子を撮影した動画チャンネルです。
検定6級・5級レベルの速度で書いている手元映像が豊富で、「実際にどのくらいの速さで書くのか」をリアルに確認できる貴重な教材です。
話速別・方式別の再生リストが整備されており、自分のレベルに合った速度の動画を選べます。
実践練習向け|スピードを上げるトレーニング動画2選
⑥ 速記符号の動き ―「高速度(話速:約321字/分以上)」シリーズ
チャンネルURL:速記符号の動き(高速度シリーズ)
毎分321字以上の高速度で実際の速記を書いている映像です。
上達してきた段階で「プロの速度感」を体感するために視聴すると、自分の目標レベルが具体的にイメージできます。
また、速い書き方のリズムをつかむ「スピードトレーニング」の手本動画としても非常に有効です。
⑦ ステ吉 ―「速記技能検定1級過去問題」大学生の練習風景
チャンネルURL:ステ吉 / 早稲田式速記(手元撮影シリーズ)
大学生が速記技能検定1級の過去問を実際に解いている手元撮影動画です。
「この速度・このレベルまで到達できたらどうなるか」をリアルに見られる貴重なコンテンツです。
中級者以上がスピードアップの目標設定に使うと、学習モチベーションを大きく高める効果があります。
速記の動画学習ロードマップ【30日で基礎習得】

ここでは、動画学習で30日間に基礎を習得するための具体的なロードマップを紹介します。
1日の学習時間の目安は15〜30分です。無理なく続けることを最優先にしています。
使用する方式は早稲田式を前提としていますが、V式や中根式を選んだ場合も基本的な進め方は同じです。
Week1(1〜7日目):基本符号をマスターする
【目標】ア行〜ワ行の基本符号50音をひととおり書けるようになる。
- 1〜2日目:「琴葉姉妹の早稲田式速記講座」の入門動画を視聴し、速記の仕組みと符号の種類を理解する。ノートに符号表を書き写す。
- 3〜4日目:ア行・カ行・サ行の符号を集中的に練習。1つの行につき最低20回書く習慣をつける。
- 5〜6日目:タ行・ナ行・ハ行を同様に練習。前日までの行を復習してから新しい行に進む。
- 7日目:マ行〜ワ行を練習。1週間で覚えた符号をすべて書いて確認する「まとめ練習」を行う。
Week1の達成基準:五十音全ての速記符号を符号表なしでおよそ書けること。
この週は「正確さ」を最優先にしてください。速さは後からついてきます。
Week2(8〜14日目):単語を書く練習
【目標】日常語・基本語を速記で書けるようになる(50〜100語程度)。
- 8〜9日目:「早稲田式速記 文章で使えそうな単語 書き順」動画を参考に、2〜3文字の単語(「会議」「報告」「連絡」など)から練習を始める。
- 10〜11日目:4〜5文字の単語に挑戦。動画を一時停止しながら、実際に手を動かして書く。
- 12〜13日目:省略記号・合成記号が使われる単語を練習。省略符号を使うと書く速度が格段に上がることを体感する。
- 14日目:2週間で覚えた単語50語を時間を計って書く「スピードテスト」を行う。
Week2の達成基準:基本単語を1つにつき3秒以内で書けること。
まだ遅くて当然です。「符号を思い出しながら書ける」ことを目標にしてください。
Week3(15〜21日目):短文を書く練習
【目標】5〜10語程度の短い文章を速記で書けるようになる。
- 15〜16日目:「本日の会議を開始します」「資料をご確認ください」など実用的な短文5文を毎日書く。1文を3回繰り返す。
- 17〜18日目:速記符号の動きチャンネルの6級レベル動画を視聴し、実際の書き方を参考に短文練習を続ける。
- 19〜20日目:自分が書いた速記をあとで読み返す練習(「読み解き」)を取り入れる。書いてから1時間後に読めるかテストする。
- 21日目:短文10文を連続して書いて、流暢に書けるかチェックする。
Week3の達成基準:短文を止まらずに書き、後で正確に読み返せること。
Week3から「聞いて書く(ディクテーション)」の練習も少しずつ取り入れると効果が高まります。
Week4(22〜30日目):文章を通して書く実践練習
【目標】2〜3分の音声を聞いて速記で書き取る、基本的なディクテーションができるようになる。
- 22〜24日目:NHKラジオニュースや朗読音声(毎分約100字)を使って、聞きながら書く練習を1日5分行う。最初は全部書けなくて問題ありません。
- 25〜27日目:速記符号の動きチャンネルの「速記用朗読音声(5級レベル)」を使って、毎分約150字のペースで書き取る練習を行う。
- 28〜29日目:書き取った速記を普通の文字に読み返して、どれだけ正確に書けたかを確認する。
- 30日目:30日間の学習を振り返り、最初と比べてどれだけ書けるようになったかを確認する「Before/After テスト」を行う。
Week4の達成基準:毎分100〜120字の音声を速記で書き取り、おおむね読み返せること。
これは速記技能検定6級相当のレベルです。30日間でここまで到達できれば、動画学習の成果は十分です。
速記の動画学習の効果を最大化する5つのコツ

動画学習は正しいやり方で取り組むことで、習得速度が大きく変わります。
以下の5つのコツを意識するだけで、同じ学習時間でも到達レベルが1段階上がります。
コツ1:動画を見ながら必ず手を動かす
速記において最も大切なのは、「見るだけ」にならないことです。
動画で解説を理解した瞬間、一時停止して実際に紙に書く習慣をつけてください。
速記は「筋肉記憶」に頼る部分が大きく、手を動かした回数がそのまま上達の速さにつながります。
目安として、1つの符号を覚えるには最低30回の書き取り練習が必要と言われています。
動画15分:手書き練習15分の比率が理想的です。
コツ2:1日10分でも毎日継続する習慣術
週末に2時間まとめて練習するより、毎日10分継続する方が習得が早いというのが速記学習の定説です。
脳の記憶定着には「間隔を置いた繰り返し(スペーシング効果)」が有効で、毎日少しずつ触れることが重要です。
おすすめの習慣化テクニックは「既存の習慣に紐付ける」ことです。
- 朝食後の10分でYouTube動画を視聴する
- 通勤中に符号表をスマホで確認する
- 就寝前の5分で昨日の符号を書いて復習する
このように生活の中に自然に組み込むことで、継続率が大幅に向上します。
コツ3:書いた符号を動画の手本と比較して添削する
動画学習の弱点である「フィードバック不足」を補うためのコツが、セルフ添削です。
具体的な手順は次のとおりです。
- 動画を止めずに1回書く。
- 動画を一時停止し、手元映像と自分の書いた符号を並べて比較する。
- 角度・大きさ・傾き・線の長さに違いがないか確認する。
- 違いがあった符号だけを5回追加練習する。
スマホで自分の書いている手元を撮影し、動画と並べて比較するとより細かいチェックができます。
コツ4:早めに「聞いて書く」練習に移行する
速記の実用的な使い方は「音を聞いて書く(ディクテーション)」であり、この練習は早めに取り入れるほど上達が速まります。
多くの初心者は「符号を全部完璧に覚えてから」と思いがちですが、実際には50音の70〜80%を覚えた段階でディクテーション練習を始めるのが最も効率的です。
最初はNHKラジオニュース(毎分約130字)を使い、分からない符号は空白にして後から埋める「穴埋め方式」で練習するのがおすすめです。
聞いて書く練習を取り入れることで、単純な書き写し練習では得られない「瞬発力」と「記号の体内化」が身につきます。
コツ5:学習記録をつけてモチベーションを維持する
速記学習は成果が数値で見えにくく、モチベーション維持が課題になりがちです。
そこで重要なのが学習記録の可視化です。
記録すべき項目は次の3つです。
- 学習時間:今日何分練習したか
- 覚えた符号数:新たに習得した符号・単語の数
- 書き取り速度:今日は毎分何字書けたか
週1回「1週間前の自分より速く書けているか」を確認するだけで、成長を実感しやすくなります。
Notionやスプレッドシートを使って管理すると、グラフで成長を可視化できてモチベーションが上がりやすくなります。
動画と併用したい無料教材・練習ツール

YouTubeだけでなく、以下の無料教材・ツールと組み合わせることで学習効率がさらに高まります。
練習帳・符号表(PDF無料ダウンロード)
- 早稲田式速記 符号表・学習テキスト(無料):速記学習TEXT(okoshi-yasu.net) では、早稲田式速記の100個の基本文字を記した符号表や、初心者向けテキストを無料で配布しています。印刷して手元に置いておくと便利です。
- 中根式基本文字表(PDF):中根式基本文字表(sokkidouraku) から無料でダウンロードできます。左利きの方向けの解説もあります。
- 参議院速記者養成所 練習資料(PDF):日本速記協会 参議院速記者養成所資料 で、符号の書き方に関する基礎的な解説が入手できます。
これらのPDFを印刷し、動画を見ながら符号表に書き込む「書き込み学習」が特に効果的です。
ディクテーション用の音源・音声素材
ディクテーション練習に使える無料の音声素材を紹介します。
- 速記符号の動きチャンネル 朗読音声シリーズ:速記技能検定の過去問題を朗読した音声動画が複数公開されており、5〜6級レベルの速度から練習できます。
- NHKラジオニュース(らじる★らじる):実際のニュース読み上げ速度(毎分約130〜150字)でディクテーション練習ができます。無料アプリで聴取可能です。
- 青空文庫朗読:著作権フリーの朗読素材が豊富にあり、ゆっくりした速度から練習したい場合に適しています。
ディクテーション練習は最初は毎分100字以下のゆっくりした音声から始め、慣れたら段階的に速い音声に移行してください。
学習管理に役立つアプリ・ツール
- Studyplus(スタディプラス):学習時間を記録してグラフで可視化できる無料アプリ。速記の学習時間を教科として登録し、継続を記録するのに最適です。
- Anki(アンキ):フラッシュカード式の暗記アプリ。速記符号の画像と読み方をカードに登録することで、スペーシング効果を活用した効率的な符号暗記が可能です。
- Notion / スプレッドシート:練習日誌・覚えた符号数・書き取り速度の推移を記録するのに便利です。テンプレートを作っておくと毎日の記録が楽になります。
特にAnkiは速記符号の暗記効率を大幅に高めてくれるため、ぜひ活用してみてください。
無料動画の限界と有料講座を検討すべきタイミング

動画学習は非常に有効ですが、すべての学習ニーズに対応できるわけではありません。
自分が有料講座に移るべきタイミングを正確に見極めることが、学習コストの無駄をなくすカギです。
無料動画だけで到達できるレベルの限界
無料動画学習で到達できる現実的な上限は「速記技能検定3〜4級レベル(毎分150〜200字)」です。
この壁にぶつかる主な原因として以下が挙げられます。
- 書き癖の固定化:誤った角度・大きさで符号を書く癖がついても、誰も指摘してくれない。
- スピードの壁:毎分200字を超えるスピードを出すためには、反射的に書ける「体内化」が必要で、指導なしでは習得が難しい。
- 応用符号の習得:省略符号・合成符号など応用的な内容は、動画での解説が少ない。
個人利用(メモ・ノート)や検定4〜6級を目指す場合は動画学習で十分ですが、仕事での実用(議会・裁判・報道)を目指すなら有料講座との併用を強くおすすめします。
有料講座・通信講座を検討すべき3つのサイン
以下の3つのサインが1つでも当てはまる場合は、有料講座の検討が有益です。
- サイン①:3〜4ヶ月動画学習を続けても速度が伸び悩んでいる。書き癖の修正や個別指導が必要なサインです。
- サイン②:速記技能検定2級以上を目指している。合格率20%の2級・15%の1級は、独学のみでの合格は非常に難しく、専門的な指導が必要です。
- サイン③:仕事や業務で速記を実用したい(毎分250字以上が必要)。業務で使えるレベルには専門的な訓練が必要です。
有料講座の選択肢としては、日本速記協会に掲載されている早稲田通信教育センターの速記通信講座などがあります。
無料動画でしっかりと基礎を固めてから有料講座に移ることで、講座の内容をより深く吸収できます。
速記の動画学習に関するよくある質問

速記の動画学習を始める前によく寄せられる疑問にお答えします。
Q. 速記は何歳からでも習得できる?
Q. 速記は何歳からでも習得できますか?
A:基本的に何歳からでも習得できます。速記学習者向けサイト「速記と年齢」によると、20代で3級を取得した方が10〜20年後に2級・1級を受験する例も多くあります。子どもでも指導環境があれば学習可能ですが、指先の細かい運動が必要なため、小学校高学年以上が理想的です。年齢よりも「毎日継続できるか」の方が重要な要素です。
Q. スマホだけで学習できる?
Q. パソコンがなくてもスマホだけで速記を学習できますか?
A:はい、スマホだけで十分に学習できます。YouTubeの視聴・符号表のPDF確認・学習管理アプリの使用はすべてスマホで可能です。ただし、速記の練習自体は紙とペンが必要です。スマホでYouTubeを視聴しながら、手元のノートに符号を書いて練習するスタイルが最もやりやすい方法です。
Q. 速記検定は独学で合格できる?
Q. 速記技能検定は動画学習・独学だけで合格できますか?
A:6〜4級は独学でも合格が十分に狙えます。6級の合格率は約85%、5級は約60%です。3級(合格率約27〜30%)は独学でも可能ですが、かなりの練習量が必要です。2〜1級は合格率がそれぞれ約20%・15%と難しく、専門的な指導を受けることを強くおすすめします。まずは6級合格を目標にした動画学習から始めましょう。
Q. 仕事や学業と両立しながら習得できる?
Q. 会社員・学生でも仕事・学業と両立しながら速記を習得できますか?
A:1日10〜15分の学習時間が確保できれば、仕事・学業との両立は十分可能です。通勤時間・昼休み・就寝前などのスキマ時間を活用することで、1日合計15分の練習を実現できます。このペースで続けた場合、6〜5級相当の基礎レベルには3〜6ヶ月で到達できます。まず30日間のロードマップを試してみてください。
まとめ|今日から速記の動画学習を始めよう
この記事で紹介した内容をまとめます。
- 動画学習で到達できるレベル:速記技能検定3〜4級(毎分150〜200字)まで、無料動画のみでも習得可能。個人利用・議事録作成レベルなら動画学習だけで十分。
- おすすめ方式:動画教材が最も豊富な早稲田式が初心者に最適。「ステ吉 / 早稲田式速記」チャンネルが最良の入門教材。
- 30日間ロードマップ:Week1で符号暗記→Week2で単語練習→Week3で短文練習→Week4でディクテーション、という4段階で基礎を固める。
- 効果を最大化するコツ:動画を見ながら手を動かす・毎日10分継続・セルフ添削・早めにディクテーション移行・学習記録の可視化。
- 有料講座の検討タイミング:速度が伸び悩む・検定2級以上を目指す・業務で実用したい、の3つのサインが目安。
今日からすぐにできるアクションは、「ステ吉 / 早稲田式速記」チャンネルの入門動画を1本見て、ノートに符号を書いてみることです。
最初の1歩を踏み出すことが、速記習得への最短ルートです。
ぜひ今日から30日間ロードマップに沿って、速記の動画学習を始めてみてください。


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